コードバンのお手入れ。ChausserのClassic Line。

私が初めて購入したChausserのコードバンのお手入れの様子を紹介します。
コードバンの手入れはほかの靴と違う工程なので新鮮な気持ちになりますね。

手入れ前

まずは、お手入れ前の靴の様子です。
履きシワがつくと同時に細かい傷がついています。

トゥの部分はこすれることが多く傷がつきやすいです。
最初のころはコードバンに傷がつくとすごくショックでしたが、傷がつくのは避けられないと開き直ってからは少し慣れてきました。

トゥの内側にも擦り傷がついてます。

ヒールの部分もこすれた跡がありますね。

後ろはこんな感じで、小さな傷がついてます。

紐を結ぶときにこすれたのでしょうか。こんな傷も。

お手入れスタート

このような小さな傷がお手入れで直るのか。不安をかかえながらのお手入れスタートです。

ブラッシング

何はともあれブラッシングです。いつも通り、馬毛ブラシでブラッシングします。
履いた後は毎回ブラッシングをしていたのでこの段階ではあまり汚れは落ちませんでした。

ステインリムーバー

続いてステインリムーバーで表面の汚れを落としていきます。
コードバンにステインリムーバーを使うときは分量に気を付けなければいけません。
以前、ステインリムーバーをつけ過ぎてシミになりかけて焦った経験があります。

意外と汚れていました。見た目にはあまり汚れはついてなかったですがやはり汚れているんですね。

シュプリームクリーム

続いてシュプリームクリームのニュートラルを塗っていきます。
こちらはChausserでこの靴を購入した際にお店の方がオススメしていたクリームです。

塗り過ぎに気を付けて手で塗っていきます。

クリームを塗ったあとは馬毛ブラシで軽くブラッシングして、クリームを馴染ませます。

アビースティック(かっさ棒)

ここからコードバン特有のお手入れ方法になります。
コードバンは履いているうちに表面の繊維が起き上がって、でこぼこになり曇ってきます。そんなでこぼこを埋めてツヤを出すために使用するのがアビースティックと呼ばれる水牛の角を加工したモノです。
ただし、本物のアビースティックは8000円くらいしてとても高いので「かっさ棒」というマッサージに使用されるモノを使います。
ちなみに、こちらのかっさ棒も牛の角から作られていてAMAZONで1000円程度で購入可能です。
こちらが使用したかっさ棒です。

このかっさ棒でコードバンの表面を押していきます。かっさ棒をこすりつけるように使うことで表面のでこぼこをなくしていきます。
最初は突っかかりがあるのですが、何度かこすると突っかかりも無くなってきます。

コバを整える

続いて、コバを紙やすりを使って整えます。

レザーソールなのでつま先の部分が毛羽立ってきて、見た目が良くないです。

紙やすりで整えます。

左が整えた方です。少し見た目が良くなりました。

コバは見落としがちですが、意外と靴のイメージを左右します。

手入れ後

お手入れ後の靴がこちらです。

細かい傷が消えてコードバンのツヤが復活しました。

ただ、内側の傷を完全に消すには至りませんでした。かっさ棒の使い方が悪かったのか、消えないほど深くついた傷なのかわかりませんが、次回以降のケアで目立たなくなればいいなと思います。

コードバンのケアは難しい

今回、初めてコードバンのお手入れをしましたが、とても難しかったです。
特にかっさ棒を使う工程がコードバン以外の靴ではすることがないので慣れが必要です。でも、そこが楽しいポイントでもあります。
かっさ棒の使い方をマスターしてコードバン特有の美しいツヤを出せるようにしたいです。

やり方間違えてた?

実はこの記事を書いた後にショセのスタッフの方に正しいお手入れ方法を教えてもらいました。
詳しくはこちらをご覧ください。

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