ショップスタッフから直接教えてもらいました。Chausser(ショセ)のコードバンの正しい手入れ方法。

こちらの記事でChausser(ショセ)のコードバンの手入れ方法を紹介しましたが、どうやら方法が間違っていたようです・・・

正しいお手入れの方法をChausser(ショセ)のショップスタッフさんに直接教えてもらったので紹介したいと思います。

ショップスタッフの素晴らしい対応

お手入れ方法の前に、Chausser(ショセ)のショップスタッフさんの素晴らしい対応を紹介したいと思います。

我流でお手入れをしていた頃、クリームは手に取って塗る。という方法がネットで紹介されていました。
手に取ることでクリームが体温で溶けて伸びが良くなると。

実際にChausser(ショセ)のコードバンでその方法を試したのですが、手に付けて伸ばそうとするとどうしてもシミになりました。
このやり方が間違ってるのか。自分の塗り方が悪いのか・・・
悩んだ結果、思い切って販売元のChausser(ショセ)に問い合わせてみることにしました。

メールで普段の手入れ方法を説明してどうしてもシミになることを伝えたらすぐに折り返しの電話がありました。
その時は出れなかったので折り返そうと思ったらメールが来ました。

”出来るだけ詳細に手入れの様子を知りたかったので電話させていただきました。電話が都合悪ければメールで詳細を教えてください。”

ちょっとした問い合わせなのにここまで丁寧に対応していただけるとは思ってもいませんでした。
メールで何度かやりとりをして、指で塗るとシミになりやすいことや、クロスを使う際の注意点などを教えて頂きました。

その後、実際に何度か試してみたのですが、なかなかうまくいかなかったので、再度状況を説明したら

”もしよければ、お店で一度お手入れさせて頂けませんか。その際に実際に見て頂ければと思います。
また、普段使ってるクリームなどお持ちいただければ、そちらでお手入れしますよ。”

とのありがたい申し出が。
そして、後日、実際にお店に行って手入れして頂けることになりました。

接客の合間を縫ってお手入れの仕方を細かく教えて頂きました。

メールのやり取りから始まり、実際のお手入れ方法まで丁寧に説明していただき本当に素晴らしい対応でした。

ショップスタッフの方、本当にありがとうございました!

”正しい”お手入れ方法

それでは、実際に教えてもらった正しいお手入れ方法を紹介したいと思います。

ブラッシング

まずは、馬毛ブラシでブラッシングです。ここは、いつも通りの方法でOK。ほこりや汚れをしっかりと落としていきます。

ステインリムーバー

続いてステインリムーバーで汚れ落とし。
ここが他の靴と違って注意しないといけないところです。

クロスにステインリムーバーを取ったあとにすぐにトゥに付けずに土踏まずの内側の目立たない部分で一度リムーバーを伸ばします。

その後、トゥの汚れを落とします。

リムーバーは水分が多いのでどうしてもシミになりやすいとのこと。なので目立たない場所で
一度クロスについた水分を少し飛ばしてから他の部分に移っていきます。

実際にこのやり方だとシミが出来ずに汚れをしっかりと取ることが出来ました。

クリーム

続いて、クリームを塗っていきます。
使用するクリームは、コロニルのシュープリームクリームで問題ないとのこと。
ただし、使用する量と塗り方に注意が必要です。

クリームの量はフタについたわずかな量で充分。ここでつけ過ぎるとシミの原因に。
また、指で塗ろうとすると、指がクリームを吸収しないのでシミの原因になります。

ステインリムーバーと同様に目立たない箇所で一度クリームを伸ばして全体に移ります。

また、一度、少ない量で全体にクリームの膜を作ってからクリームを塗り重ねていくイメージで
塗るとシミにならずにしっかりとクリームを塗ることが出来るとのことです。

実際にこの方法で塗るとシミになることなくクリームが濡れてツヤが出てきました。

クリームを塗った後は、豚毛ブラシでブラッシングします。

かっさ棒

最後にコードバンの革の表面を整えるためにかっさ棒で毛の起こりをならしていきます。

お手入れ後

お手入れ後の靴がこちらです。

我流でお手入れしていたらこんな風にきれいに出来なかったと思います。
ショップスタッフの丁寧な対応に本当に感謝です。

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